620. 6.28.2001 from こうきち さん
はじめまして、質問があります。昆虫はなぜ6本足なのですか?
2本足や、4本足の昆虫はいないのですか?
8本足のクモは昆虫じゃないのですか?
園長: なぜ6本足なのか、というのはむずかしい。
昆虫の体は、頭とむねとおなかの3つの部分からできていて、足はむねの部分にはえています。
むねの部分は、3つの節(ふし)からできていて、節ごとに2本ずつの足がはえているので、足の数は、ごうけい6本なのです。
でも、このせつめいでは、「なぜ6本でないとダメなのか」ということの答えにはなっていませんね。
動きやすさとか、使いやすさのバランスからすると、6本か8本ぐらいがちょうどよくて、昆虫の場合は、たまたま6本で進化した、ということではないでしょうか。
2本足や4本足の昆虫はいません。
でも、幼虫もふくめたら、6本足でないものがいます。
たとえば、ハエの幼虫のウジには、足が1本もありません。
8本足のクモやダニは、昆虫ではありません。
足がいっぱいあるダンゴムシも昆虫ではありません。
619. 6.28.2001 from よーいち さん
こんにちは!「完全変態」&「不完全変態」の説明とても勉強になりました。
ありがとうございす。
えーと、今家ではカブトムシとクワガタを飼っています。
風通しを良くするために窓を開け網戸の状態にしているのですが、どうゆーわけか蚊が入って来ます。
そこで質問です。
蚊を落とすヤツ(家のはアースノーマット、 断然お得 うれしい 余裕の90日用)を使いたいのですが、使うとカブトムシやクワガタにも害がある様な気がして使えないでいます。
実際はどうなのでしょうか?
他の生き物にも効果はあるのですか?
人間には無いみたいですが・・・
園長: 蚊取りマット系は、昆虫類一般に効きますので、カブト、クワガタのためには絶対やめておくべきです。
温血動物には効かないようで、人間はもちろん、ハムスターなんかも大丈夫みたいです。
(蚊取りマットに使われている薬剤によっても違うかもしれませんが…)
618. 6.28.2001 from まっさー さん
たまむしの生きてるのを見つけた
園長: おーー、うらやましい。
たまむしって、エノキの樹上の高いところを飛んでいたりして、じっくり見ようと思ってもなかなか見られない。車にひかれたりして死んでいるのはよく見かけるけど、生きているのはめったに見られないよね。
あっさりしたメールですけど、まっさーさんの「ヒトに言わずにはいられないウレシサ」が伝わりました。
617. 6.28.2001 from M. さん
初めまして!
昆虫のことはほとんど分かりません。
最近、地域活動の延長線上で昆虫や植物の写真を撮り始めたばかりです。
自宅の近くにある雑木林の横の野原でトンボの写真を撮りましたが、名前がどうも分かりません。
体長6〜7cm。尻尾の先は白。胴体は黒と黄。目と肩のあたりは茶です。
羽は透明で、2カ所が黒くなっています。
サナエの1種かなと思うのですが、図鑑と照らし合わせても、「これだ!」と確信できるものが見つかりません。
これは何というトンボか教えていただけないでしょうか。
園長: きれいに撮れていますね。
このトンボは、シオカラトンボの、メス、または未成熟なオスです。俗にムギワラトンボと呼ばれているやつです。
メスの場合は、このままの色ですが、未成熟のオスの場合は、日にちを追うごとに、水色が現れて、ちゃんとしたシオカラトンボの色に変わっていきます。
色が変わりかけているオスの画像をご参考に。
↓
616. 6.27.2001 from 深雪 さん
初めまして。本日、変な虫?を見つけたのでみなさんのご意見をお聞きしたいです。大きさは2,3ミリ、全体は黒色で頭と思われる端っこだけ白い。見た目は小さな小さな「尺取虫」。仕事中開いたノートの上に突如現れて、最初消しゴムのくずかと思って払いのけようとしたら、「尺取虫」のように動いていくのでびっくりしました。けっこう機敏で5秒で1cm位移動していきます。果て何の虫でしょう?
ご存じの方ご一報下されば幸いです。
園長: 「尺取虫のような動き」で私が思いつくのは、本家のシャクトリムシか、ヒルの仲間です。深雪さんのは、ちいちゃなシャクトリムシかなという気がしますが、機敏な動きはヒルッぽくもありますね。
この変な虫の正体にお心当たりのある方はご連絡ください。
615. 6.27.2001 from S・O さん
我が家で飼っていたクロアゲハがとうとう羽化しました。ですが、なかなか飛び立たず、おかしいなと思ってよく見てみると羽が両方とも少し曲がっています。なぜ曲がってしまったんですか?羽化した場所も充分に羽を広げられる場所でした。そしてこのクロの羽はもう広がることはないのですか?
園長: 飼っていたチョウのはねが、奇形っぽくなってしまうということは、けっこうあります。原因はよくわかりませんが、前蛹が蛹になるときや、蛹が羽化するまでの間の状況によって、おかしくなってしまうことが多いような気がします。たとえば、前蛹の固定がしっかりできていないとか、蛹が柔らかいうちの振動によって蛹の形がうまくつくれなかった、というようなケースです。
残念ながら、いったんそのようになってしまったはねを、正常に戻すことはできません。
自然界では生きることができないので、できれば飼ってあげてください。
砂糖水を脱脂綿に吸わせたものに前あし(感覚器があります)を付けてあげると、ストロー状の口を伸ばして吸います。もしくは、巻かれているストロー口を爪楊枝などで無理矢理伸ばして先を脱脂綿に付けるという力技もあります。
614. 6.27.2001 from ぴろきち さん
bT84のぴろきちです。先日は返答を頂きありがとうございました。
その後いろいろ調べた結果、ご指摘どおりコクヌストモドキでした。
一応家では、小麦粉等はプラスチック製の密封できる容器に入れましたが、家で使用できる防虫剤はないのでしょうか。
(倉庫,屋外等の業務用はいろいろあるみたいなのですが)
1歳になる子供がいるので、あまり防虫剤は使いたくないのですが、あまりにもひどければ、今後の対策として参考にしておきたいので、よろしくお願い致します。
園長: やはり そやつでしたか。
防虫剤関係については、あまり知識がなく、お役に立てるような情報は持っていません。
でも、やはり、おっしゃるように、できることなら薬は使わない方がいいですよね。
密封容器に入れておけば、ほぼ大丈夫でしょうし、たまに発生したとしても毒というわけではないので、薬を使うよりはよっぽど安全だと思います。
今回の事件が起こったのも、使っておられる食材が、薬に汚染されていないナチュラルなものであったからこそのことだったとも言えそうです。
613. 6.26.2001 from たけぞう さん
はじめまして、質問なのですが、自分が小学生だった頃によくシマシマ模様のコフキをみたのですが名前がわからないのです。チュ−チュ−虫と呼んでいました。
正式な名前を教えて下さい、おねがいします。
園長: コフキというのはコフキコガネのことでしょうか。そうであれば、そのシマシマ君は、シロスジコガネだと思います。つかまえた時などに、キィキィ音を立てるので、チューチュー虫と呼ばれたのかもしれませんね。
612. 6.26.2001 from よーいち さん
昆虫は、卵→幼虫→サナギ→成虫の順に成長しますが、トンボやセミのような昆虫は、サナギの時期というのは、いったいいつのことをいうのでしょうか?
おしえてください。
園長: トンボやセミ、それにバッタなどには、サナギの時期はもともとありません。
これを「不完全変態(ふかんぜんへんたい)」といいます。
チョウやカブトムシ、ハチなどサナギの時期があるのは「完全変態」といいます。
幼虫と成虫とで、形が大きく変わったり、食べ物が全然違ったりする昆虫は、体のしくみを大改造するために、サナギという時期を作ったのだと思われます。
ちなみに、不完全変態、完全変態以外にもバリエーションがあって、
トビムシという土の中にいる小さな昆虫などは、幼虫も成虫もほとんど同じ形をしており、「無変態」です。
ツチハンミョウという甲虫は、サナギの前に擬蛹という段階があり「過変態」します。
カゲロウの仲間は、サナギの時期がありませんが、水から出た幼虫は、脱皮すると、まず亜成虫という成虫に似たものになり、もう一度脱皮してやっと成虫になります。
611. 6.25.2001 from Y. さん
子供から質問があったんですが、アゲハチョウはなぜ1つの葉っぱに1つの卵しか産まないのでしょうか?
園長: 確かに、母チョウは、さかんに飛び回って、たくさんの葉っぱに1つずつ卵を産んでいきますよね。
それがなぜか、というのは考えたことがなかったのですが、この機会に考えてみて思いついたのは、
・卵を分散させることによって、ダニ、アリ、クモなど、卵や生まれたての幼虫が、敵に襲われる危険を分散している。
・アゲハチョウの幼虫の食欲は凄いので、葉っぱが不足しないよう、なるべく散りぢりに産んでいる。
といったところです。
しかし、チョウやガには、卵をまとめて産む種類も多く、その習性の差がどこから来ているのか、ということを考えはじめると、正直よくわかりません。
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