670. 7.16.2001 from ますみ さん
最近すごく気になっている虫がいるのです。20年以上田舎で過ごしながら、初めて見た虫です。 先日庭で、バジルの葉の上に、タンポポの綿毛があったのでそれをつまんで取ろうとしたところ、突然ビヨ−ンとはねて飛んでいきました。よーくみてみると、綿毛の真中に目のようなものがあり、綿毛の下にはちゃんと足が着いていました。 これはいったい何なのでしょうか???教えてください。
園長:その綿毛昆虫は、カメムシやセミに近い、ハゴロモの仲間の幼虫です。
たぶん、ベッコウハゴロモではないかと思います。
ハゴロモの仲間の幼虫は、おしりに、ロウ物質でできた白い毛をつけています。
危険をさっすると、ピヨ〜〜ンとはねて、白い毛のおかげで軟着陸します。
たぶん、毎年、身近にいたはずと思うのですが、ますみさんの視線の幅がひろがって、出会えたのかもしれません。
669. 7.16.2001 from Y. さん
☆さっそくのご教授ありがとうございました☆
有難うございます。子どもは、大人と違って妥協を知りませんね。今朝ほど、川邊さんのメールの内容を説明してやるとすっかり納得して弾むように学校に向かいました。私も一つ賢くなった気持ちでとてもうれしいです。虫をつかまえて観察することなど、本当に何年ぶりでしょうか? 自分が子どもだった頃にすっかり戻った気分です。 なんだか本当にわくわくするんですよね。そう言えば、朝に弱いうちの娘も今日に限っては、テントウムシの入ったケースを枕元に置いて寝て、「テントウムシの夢に起こされた」とかでいつになく早起きをして、危うく寝過ごしそうな我々親たちを起こしてくれました。(^o^)
【新たな疑問1】
ナミテントウをケースで飼っている娘からの質問です。餌は何をやればいいのですか? とりあえず、庭にあったヘクサリウムの葉の裏にアブラムシらしきものがついていたので葉っぱごとケースに入れて置いたのですが、これでよいのでしょうか? 飼うときのコツなどあれば教えて下さい。(今回も写真を添付しました)
【新たな疑問2】
これは、私の妻からの質問です。最近、子どもの頃(30年ほど前)よく見たナナホシテントウがさっぱり見られず、ホシのないテントウムシや今回のような2つホシのテントウムシにばかりよくであうのですが、ナナホシテントウはどこにいったのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
園長:【新たな疑問1】について
エサはそれでOKです。
意外とたくさんのアブラムシを食べますので、多めに入れてあげてください。
葉っぱは、できれば水にさしてあげた方がいいです。
また、水分補給をかねて、リンゴもあげてみてください。
アブラムシが不足する時は、卵の黄身やビスケットが代用食として使える場合があります。
【新たな疑問2】について
ナナホシテントウが減っているという話はあまりききません。
私の住む関西では、今でもとても普通に見られます。
どんな季節にも見られますが、特に春先にはよく目につきます。
Y.さんは札幌にお住まいなのですが、北海道あたりでは減っているんでしょうか?情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、メールください。
668. 7.15.2001 from 伊藤 広晃 くん
色々な種類のバッタを採集しました。どのように飼ったらいいですか?えさや住む環境など教えて下さい。
園長:バッタには、せまい意味でのバッタの仲間と、キリギリスの仲間がいて、エサがちょっとちがいます。
しょっかくが短くて、顔が四角っぽいのはバッタで、しょっかくが長くて、顔が卵がたなのはキリギリスの仲間です。
バッタの仲間ならば、
エサは、ススキ、コムギなどのイネ科植物の葉です。
リンゴ、ナシなどのフルーツもおやつとしてあげてください。
イネ科植物の葉は、すぐしおれてしまうので、1〜2日おきに取りかえる必要があり、ちょっとたいへんです。
キリギリスの仲間ならば、
キュウリやナスなどの野菜と、かつおぶし、にぼしなどの動物しつのエサをあげてください。
どちらも、できるだけ大きなケースを用意し、風とおしのよい明るい場所で飼ってください。
667. 7.15.2001 from はまっこ さん
私の家は団地の1階ですが、目の前に木が沢山植わっていて、これからの季節は蝉が一日中、鳴いています。それだけなら、まだ我慢できるのですが、ずっと困っているのは、我が家の前の踊り場にある電気の周りに、蝉が何十匹も群がっている事です。その踊り場の向かい同志の二件が我が家で、どうしても、そこを通らなくてはいけない状況にあります。あまり広くない空間に蝉が飛び交ったりするので、この季節がとても憂鬱になってしまいました。
照明になにか工夫すれば、蝉は来なくなるでしょうか。
なにかヒントになることを教えていただけたら幸いです。
園長:蝉がたくさん集まって、(私にとっては)とてもうらやましいお住まいなのですが、でも、体のすぐ近くをバサバサ飛び回られるとやっぱりイヤですよね。
踊り場の照明は、どんな色でしょうか?
昆虫は、特に青色〜青白色系の光に惹きつけられます。
照明を、黄色〜黄白色系のものに替えてみたら、多少、効果があると思います。
より本格的には、防虫用に開発されたUVカット仕様の照明や、照明にかぶせて使う、防虫シートのようなものもあります。
666. 7.15.2001 from Y. さん
☆これは、ヒメアカボシテントウでしょうか?☆
前略、はじめてメールいたします。今日、小学校1年生の子どもと公園でテントウムシを見つけました。その場でテントウムシの種類がわからず、家に帰ってインターネットで調べようということになりました。なかなか、適当なサイトが見あたらず困っていたところ、昆虫エクスプローラーにたどりつきました。実物のテントウムシと見比べたところ、わたしはヒメアカボシテントウだと思うのですが、子どもがいうには、自分の捕まえたテントウムシはホシが三日月型なので違うと言うことなのですが、いかがですか? 写真を添付しましたので、よろしければご教授願います。よろしくお願いいたします。捕まえた場所:北海道札幌市西区(札幌の中では、手稲山が近く自然に恵まれています)の公園 (写真の中の目盛りは5ミリ方眼です。)
園長:子どもさんが正解です。
これは、ヒメアカボシテントウではなく、ナミテントウです。(ヒメアカボシはもうひとまわり小さいです)
ナミテントウには、いろいろな模様のものがいるのですが、そのうち、この個体は、2紋型と呼ばれるパターンの変形版です。
2紋型は、もともと西日本に多いのですが、北海道にもいるんですね。
近年は、温暖化のせいか、関東や長野あたりでも、2紋型が増えているらしいです。
665. 7.15.2001 from たっちゃんとママ さん
蝶の幼虫と蛾の幼虫の見分け方を教えてください。
5月にカブの葉にモンシロチョウの幼虫を見つけた親子です。その時はお世話になり、ありがとうございました。
昨日お墓参りに行ったところ、植え込みのクチナシにいっぱい青虫が付いていました。
小学3年生の子供はアゲハの幼虫に似ていると言うのですが、なんか違うような。ということは蛾かな?
蝶なら夏休みの研究にしたいところなのですが、蛾の場合かわいそうですが墓地ということもあり、近隣の迷惑にもなりますので駆除しなければなりません。
手元に昆虫図鑑はありません。良く知ってるアゲハチョウの幼虫のようには頭はおおきくなく、青い芋虫のようです。わき腹に黒い斑点が並んでいます。お尻の上部にピンと45度に上を向いた黒い尻尾があります。もうそろそろサナギになりそうな子供の指大の大きいものや生まれたてのチッコイものまで、クチナシの若芽を食い尽くしそうです。
写真が無くては無理でしょうか?わかりましたらよろしくお願いします。
園長:そのアオムシたちは、スズメガの仲間、オオスカシバの幼虫です。
昼間に、公園の花々で、弾丸のように飛びながら蜜を吸っている、透明な羽根で、緑色っぽい太い胴体の、ハチのようなガを見られたことはありませんか?
あれがオオスカシバです。
でも、チョウならいいけど、ガはダメ、というのが納得いきません!
もともと、チョウとガを合わせた鱗翅目という仲間の中の、ほんの一部のグループをたまたま「チョウ」と呼んでいるだけで、チョウとガの間には、本質的な違いはないのです。
確かにガの中には、幼虫の毛に毒を持ったものなどもいますが、オオスカシバはだいじょうぶ。
せめて、もうすぐサナギになりそうなほど育っている幼虫は、見逃してあげてください。
それから、できれば、観察対象にしてあげてください。
664. 7.15.2001 from Y. さん
きょう夕方、犬がなめて遊んでいました。
見たこともないので、10ミリくらいで足がある。
さわるとブヨブヨして、足を動かしている。腹側デス
園長:こ、これは… ダニです。
しっかり、あしが8本ありますが、これは、昆虫ではなくダニ・クモの特徴です。
これ1匹いるということは、もっといっぱいイヌくんにひっついているかもしれません。
ご注意を!
663. 7.14.2001 from taku さん
家の壁に張り付いていたみたこともない、昆虫について質問いたします。
前長1cm前後で全身に白い綿毛に覆われた赤い目をした昆虫を見ました。
あるきかたは、金魚みたいにゆらゆら振れながら動きます。採取してみましたら毛が全部取れてしまい、薄い緑色の体をしています。前兆は5mm程度になりジャンプ力もかなりあるようです。足が6本なので昆虫には間違いないと思いますが、何なのでしょうか?今まで見たこともない昆虫なので教えていただければと思いメールしました。よろしくお願い致します。
園長:その綿毛昆虫は、たぶん、カメムシやセミの仲間に近い、ハゴロモという昆虫の一種で、アオバハゴロモだと思います。
ハゴロモの仲間の幼虫は、おしりに、ロウ物質でできた白い毛をつけています。
662. 7.14.2001 from ユキ さん
なんの幼虫ですか?
蝶ではないとおもうのですがなんの幼虫でしょうか?
画像が悪いですが長さは7CMほどです
園長:りっぱなイモムシです。
ピントが合ってなくて、ちょっと残念ですが、大きさや、色合い、お尻の突起からして、スズメガの仲間には間違いありません。胴が太くて素早く直線的に飛び回る蛾です。
もし、このイモムシ君がひっついていた植物の種類がわかれば、種類を特定する手がかりになるのですが…
661. 7.14.2001 from 涼太の母 さん
きゃ〜!!園長先生助けてくださ〜い!!
結局あめんぼさんは、涼太がとびひになって外出できなくて、そのまま飼っていました。
ところが、今朝、涼太を病院に連れて行って帰ってくると、(登園許可証もらいに。)
うぎゃ〜!!ちっちゃいあめんぼちゃんたちが、うようよ泳いでいるではありませんか!!
お母さんだったみたいです・・・・。
とりあえず、ただでもあめんぼは飼いにくいとお返事いただいてたのに、こんなに大家族とってもじゃないけど養えません・・・・。
でも涼太は、「ちっちゃくてかわゆい〜!!」って喜びまくってます。
涼太のとびひもよくなったので、パパがお休みの間に今度こそ放してきます。
でも、いつの間に卵を産んでたのか全然気付きませんでした。
水面にいるものもいれば、水槽の底にいるものもいました。
とても珍しいものが見れて楽しかったようです。
私が下の子を産んだときに、分娩室の前で待っていた涼太。
あめんぼのお母さんに、
「こんなにたくさん産んで大変やったやろう?」と声をかけてました。
あんたって・・・本当に幼稚園児?
でも、こうやって少しずつ小さな生き物が命をつないでいくさまを目の前で見せることが出来て良かったと思います。
でも、こんなにいるとやっぱり怖い・・・。
園長:すばらしい!!
アメンボのあかちゃん集団なんて、私も見たことありません。
アメンボをつかまえたことが、はからずも、おかあさんアメンボの産卵とあかちゃんたちの孵化を助けてあげたことになりましたね。
はやめに逃がしてあげれば、アメンボたち、もっと感謝することでしょう。
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