640. 7. 7.2001 from たっちゃん
この間、田圃でオケラを捕まえました。オケラは何を食べてどのように飼えばいいのか教えて下さい。
園長:ケラは、けっこう何でも食べます。
ふだんは、ミミズや小昆虫、草の根などを食べています。
飼う場合も、動物質と植物質の両方のエサを与えてあげてください。
動物質…小型のミミズ、ニボシ、豚肉の赤身(1cm角)
植物質…リンゴ、枝豆、落花生、野菜(2cmのかけらにして)
飼育ケースは大きいにこしたことはありませんが、はば20cmぐらいのものでもだいじょうぶです。
土を入れてもいいのですが、園芸用の水ゴケの方が良いようです。水をはったバケツで水を十分に吸わせて、きつくしぼってから、ケースに入れます。深さは10cm以上ほしいところです。
乾燥に弱いので、霧吹きなどをして、水分をたもってあげることが大切です。
ケラはケースのふちにそって動くので、壁の近くの深さ3cmぐらいのところに
エサを埋めてあげます。(肉などくさりやすいものは小皿に入れて地面に置く)
動物質のエサは同じものばかりだと飽きるので、いろいろなものを与えてください。
ペットフードでも代用できるみたいです。
639. 7. 6.2001 from ながの さん
初めまして、娘(小2)の同級生に昆虫大好き少年がいまして、毎日たくさんの「なぜ?」でいっぱいです。いくつか教えていただきたくてお願いします。
(1)尺取り虫はどーして、あーいう歩き方をするの?
(2)かめ虫は臭いにおいをどーして、どこからだすの?
(3)せみの幼虫は土の中で何をたべているの?
(4)カブトムシやくわがたはどーして、夜になると出てくるの?
(5)ふんころがしはどーしてふんの中に卵を産むの?
まだまだ、あるのですが、今日はこの辺で。
園長:子どもたちのそぼくなQには、足元をすくわれたり、面くらったりすることが多いですね。
(1)尺取虫には、本来のあしが体の前の方に、尾脚(びきゃく)と呼ばれるもう一つのあしが体の最後尾についています。こういう体つきで効率よく歩こうとすると、どうしても
あの歩き方になってしまいます。
でも、あの歩き方は、そんなに特別なものではなく、ヒルの仲間も同じかっこうで移動しますし、人間の子どもが登り棒を登るときも基本的な動きのパターンは同じですよね。
それに、尺取虫がもし走ったとしたら、ウサギの走り方とけっこう似ているんではないでしょうか。
(2)カメムシは、敵を追い払ったり、仲間どうしが寄り集まったり、仲間に危険を知らせたりするために、においを出します。
おなかがわの中あしと後ろあしの間のところに臭腺(しゅうせん)というものがあって、ここからにおいを出します。
(3)セミの幼虫は、地中で、植物の根の汁を吸って育ちます。
(4)カブトムシやクワガタが活躍する季節は、昼間、気温が上がりすぎて活動しにくいので、涼しい夜を選ぶのでしょう。
また、昼間は鳥や人間の子どもなどの天敵が多いので、敵の少ない夜を選んでいるのでしょう。
(5)ふんころがしがふんに卵を産むのは、幼虫の食べ物がふんだからですが、そもそも、なんで好きこのんでふんを食べるのかはよくわかりません。
子どもたちの意見を聞きたいところです。
638. 7. 5.2001 from 重森宏文 さん
会社にて変わった虫を見ました。
職場の同僚10名位に尋ねても誰も知らないので,インターネットにて調べようとしましたが,手がかりがつかめませんでした。
そんな折、カワベさんのHPにある掲示板をみて問い合わせをしてみようと思いました.
汚い写真で申し訳ありませんが,どんな種類の虫かわかりましたら,教えていただけると幸いです。
よろしくお願いします。
園長:なにやらドキュメンタリータッチの緊迫した写真、楽しく拝見しました。
この虫、けっこうちいさかったでしょう?
ちょっとオトボケ顔で、そいでもって、おしりに長い毛の房をつけてましたでしょう。
これは、セミやカメムシに近い「ハゴロモ」の仲間の幼虫です。
たぶん、ベッコウハゴロモだと思います。
637. 7. 5.2001 from レノン さん
蝶の羽化についてご質問があります。
先月に私の家の門でアゲハチョウの幼虫が蛹になりました。
子供達とワクワクしながら羽化を待っているのですが、最初黒ぽかった色がだんだん色が薄くなり始め、現在3週間前後経っているのですが未だ羽化した形跡がありません。
中で死んでしまっているのでしょうか。
園長:この時期のアゲハチョウの蛹は、長くても20日以内で羽化するはずなので、ちょっと長いといえば長いですね。
また、最初黒っぽかったというのも、やや気になります。
アゲハチョウの蛹は、緑色か、茶色のはずで、「黒い」というのは、健康的でないかもしれません。(夏の終わりの越冬蛹の場合はけっこう黒っぽいですけど)
蛹化がうまくいかなかったか、寄生虫にやられてしまったのかもしれません。
でも、もしかしたら…のこともあるので、もう少し見守ってみましょう。
636. 7. 5.2001 from marie さん
1ヶ月前にウラキンシジミの件でメールしました、
その折にはご丁寧なご返事を頂ありがとうございました。
あれから、すぐにさなぎになりましたが、未だにさなぎのままです。
全体としては、12mmほどです。
羽になる部分、触覚の部分、・・・と、はっきりと分かります。
間もなく、まもなくと見守っていたした、ところが、
とんでもない事態が起こってしまいました。
竹かごの中に固定してたさなぎが、竹かごを落としてしまい固定がとれてしまったのです。
この状態は孵化するとき、たいへん危険なのではないでしょうか?
のりとか、何かでくっつけて再び固定してはどうなのだろうか?
いろいろ、心配しております、
どうしたらよいか教えて頂きたくメールいたしました。
よろしく、お願いします。
園長:とれてしまったさなぎは、やはり必ず固定すべきです。羽化の時にうまく脱出できなくなりますので。
固定には木工用のボンドが使えます。
さなぎの尾端や腹面にボンドをつけて、もとの状態に復元してあげてください。
しかし、羽化がいやに遅いなぁという感じはしますが…
635. 7. 4.2001 from ひとみちゃんのママ さん
はじめまして。昆虫好きの息子(7歳)のママです。くわがたかカブトムシを自分で採って、自分で飼いたいようなのですが、田舎がありません。ダンナの実家は千葉の検見川だし、私の実家は文京区。夏の旅行は、熱海と千葉の成東に行きます。できれば、採集できるスポット・・・・首都圏から近いところ・・・教えてください。
園長:申し訳ないのですが、自然保護の観点からも、昆虫の採集地についての詳細な情報はお答えできません。
また、私は関西在住ですので、関東地方の最終地はもともとあまりよく知りません。
クワガタムシ(コクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタなど)、カブトムシは、基本的にはどこにでもいる昆虫です。
クヌギ、コナラの生えた古い雑木林を探し、昼間のうちに樹液のたっぷり出ている木を見つけ、7〜8月の夜8時〜10時頃に探索すれば、採集できる可能性が高いです。
雑木林は、うっそうとしているよりは、下草が刈られたような管理の行き届いた林の方が良く、樹液の出ている木は、林の奥より、周辺部に多いです。ハチやチョウがたかっているのが樹液の目印になります。
634. 7. 3.2001 from こうすけ くん
公園でショウリャクバッタを見つけたんですけど、えさは何がいいですか?
園長:ショウリャクバッタではなくて、ショウリョウバッタですね。
エサは、ススキ、エノコログサ、オヒシバなどの、イネ科植物の葉っぱです。できれば、ススキが一番いいと思います。
葉っぱはしおれやすいので、大変ですけど、1〜2日おきにかえてあげてください。
葉っぱのほかに、おやつとして、リンゴなどもあげてみてください。
633. 7. 1.2001 from 池谷貴彦 さん
娘がかたつむりを飼い始めました。えさは何がいいのでしょう。
また、どんなことに気をつけて飼えばいいのでしょう。
教えてください。
園長:かたつむりのえさは、キュウリ、ニンジン、レタス、こまつな などの野菜くずが使えます。あと、殻を作るカルシウムを補給するために、卵の殻や、イカの甲なども入れてあげてください。
直射日光は避け、ケースの中をいつも適度に湿らせておくことが必要ですが、ケースの底に水がたまるほどやるのはよくありません。
夏の間は、殻に入り込んで膜を張り、夏眠することがあります。
人間側の注意事項としては、カタツムリが寄生虫の感染源になるという話がありますので、さわったあとはよく手を洗うこと、傷のある手でさわらないこと
を心がけてください。
632. 7. 1.2001 from カマタスエコ さん
この高温多湿で1000匹とかと戦われているお便りを見て、いてもたってもいられなくなりました。
たしかに密閉度の低いもの(ビニール袋、紙袋全般)に入れておくと虫が発生しますね。
こんな方法でかなり防ぐことができます。
●ペットボトル(できれば水の入っていたものだとニオイがついていないので良い)を洗って乾燥させ、そこに豆類を入れる。穀類も同様。余裕があれば冷蔵庫に。寝かせることもできるので、私は野菜室に入れています。野菜室は湿度が高い設計ですが、ペットボトルに入っているので、湿度の影響はみられません。
●●真空パックできる機械を購入し、脱酸素材(エージレスなど)を入れて真空パックする。ただし、これは使うごとにまた同じことをしないと意味がないので、かなりめんどう。
留守がちで閉め切った部屋になる場合は、この時期あまりストックを持たないように工夫するのも必要かも。乾物といえど、劣化はおきます。
私は●を実践しています。少量ならきちんとフタのしまるビンに入れてシリカゲルでもOKです。最近は電子レンジで何度でも再生できるシリカゲルが販売されています。
園長:これは、コクヌストモドキとの戦い方についてのメールです。貴重な実践的情報をいただき、ありがとうございます。
631. 6.30.2001 from S.T さん
こんにちは。コクワガタを拾いました。初めてコクワガタを飼育します。 越冬させるには、最低何度必要ですか?こくわがたの寿命はどれくらいですか。
お母さんは「逃がした方がいい」と言うのですが、ボクは絶対飼育したいので、いろいろ詳しくし知りたいです。教えてください。
園長:コクワガタは飼いやすいので、お母さんを説得してぜひ飼ってください。
コクワガタは、だいじに飼えば、2〜3年ぐらいは生きますが、メスは産卵すると越冬せずに死んでしまうことが多いです。
越冬の温度は、極端な氷点下にならなければ大丈夫だと思います。
S.Tさんとこは青森ですけど、屋内に入れておけば心配ないです。
木クズ成分の多い昆虫マットをたっぷり入れた飼育ケースに、朽ち木を入れて、直射日光を避け、適当な湿度を保ち、昆虫ゼリー、リンゴ、バナナなどをあげてください。
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