650. 7. 9.2001 from りようの くん
こんにちは。
小1です。今日近くの公園でたまむしをみつけました。車のぶんぶん走っているようなところにも、たまむしっているんですね。すぐに逃がしてあげるけれど、何を食べるのですか?教えて下さい。ちょっとだけならかえるのかなぁ。
園長:それはラッキーでした。エノキやケヤキの大木でもあるんでしょうか?昆虫は、植物とのかんけいが深いので、食べ物になる植物がたくさんはえていれば、アッという種類が、家のすぐ近くにくらしていることもあります。
タマムシを飼うのはちょっとむずかしいです。どんなエサがすきなのかよくわかっておらず、なかなかエサを食べてくれない面があります。
野外での、いちばんふつうの食べ物は、エノキの木の葉だといわれています。
エノキは水の吸い上げが悪く、すぐに枯れてしまうので、しょっちゅう取りかえることが必要です。
その他、リンゴや、乳酸飲料をワタにしみこませたものもためしてみてください。
でも、やっぱり、はやめに逃がしてあげるのがいいと思います。
649. 7. 9.2001 from しょー さん
はじめまして。。
家は農家をしているのですが今日変わったバッタを見つけたのでわかる人に聞こうと言う事になりここにお邪魔しました。。
今は写真などはないのですが色の黒いバッタなんです。。
これまで田舎で生きてきてはじめて黒いバッタを見たのでちょっと驚きとりあえず捕まえてみました。。
見た感じで言うとこちらではしょうゆバッタと呼ばれているバッタに似ています。。口からしょうゆのような色の液を出すためこちらではこう呼ばれているので正しい名前は良くわかりません。。
長さ的には5センチくらいで普通のバッタよりちょっと太めです。。
わかりずらい説明でスミマセンがわかりましたら教えてください。。
近いうちに写真に取りたいと思います。。
園長:黒いバッタというので思いつくのは、キリギリスの仲間のヒメギスです。
こんなのではなかったでしょうか?(写真のは真っ黒ですけど、背中が緑色のタイプもいます)
ただ、5cmというのはちょっとデカイ。あしを伸ばすとそれくらいですけど、体だけで5cmもあるのならヒメギスではありません。
しょうゆバッタとは、ショウリョウバッタのことをさすことが多いようなのですが、ショウリョウバッタ型で、黒いバッタというのは、ちょっと思いあたりません。
648. 7. 9.2001 from ながの さん
こんにちは。
素朴な疑問にわかりやすい回答をありがとうございました。
子供達は日常の中から、本当に様々な事を発見してくるので、こちらも戸惑いながらも、なんとか好きな世界を広げてあげたいと思っていました。昆虫などの写真集や育てかた、生態などの本はあるのですけど、私の調べ方が悪いのか、疑問が素朴すぎるのか、いつも困っていました。こんなに、早く明確に答えていただけてうれしいです。なるほど、と感心しつつ、わくわくしてしまいました。
またまた、質問しても良いでしょうか?
(1)くもは昆虫ではない。と本などにありますが、昆虫でないなら、何なの?
(2)くもの糸はいつまで、どこまで出せるの?(筆箱の中にくもを入れて置いたら巣をつくりだしたそーです。)
(3)たくさんで巣をつくる虫はありと蜂だけ(こどもがそーいうのですが。。) どーしてかな?
(4)はちの針はどこにかくしているの?お父さんは「おなかの中だよ」と言うけど。(一回、はちに刺されてしまいました。はちは捕まえないでと注意しているのですが。。)
前回の質問でふんの中に卵を産む話ですが、主人は、ふんの中はえさの発酵具合がいいんじゃないか?卵がかえるのに温度も良さそうだし。敵はいないし。と、言っていました。元昆虫少年の推理は当たっているでしょうか?
園長:(1)クモは、昆虫と同じ「節足動物門」に属しますが、昆虫とはその中の「昆虫綱」に分類されるものたちで、クモは、ダニなどとともに、「蛛形綱」に属します。なので、昆虫じゃないなら何か?と聞かれたら、平然と「クモだよ」と答えましょう。
(2)種類によっても違いましょうが、大型系のジョロウグモでの調査によりますと、連続して出せる糸の長さは700mにも達するらしいです。
(3)社会性の集団をつくる昆虫といいうことでいえば、ハチ、アリのほかにシロアリもいます。(名前にアリとつきますが、むしろゴキブリやカマキリに近い仲間です)
その他、社会性集団でなく、ただ集まって巣を作るものには、ガの仲間の幼虫(オビカレハなど)などがいます。
(4)おなかの中で正解です。ハチの針は、産卵管がバージョンアップしたもので、だから、メスにしかありません。いざというときに、お尻の先から出します。
ハチは、免疫の関係で、2回目に刺されたときの方が症状が強く出ることがあるので注意してあげてください。
さすが、元昆虫少年さんの糞虫についての推理は的を得ているんではないでしょうか。
フンの中の心地よさが伝わってくるようなご意見に感心しました。
親はフン玉を、土の中やフン固まりの下に埋めますので、温度も湿度も安全性も万全のゆりかごですよね。
647. 7. 9.2001 from wak さん
モンシロチョウの幼虫は、なぜ、最初に自分の卵の殻を食べるのでしょうか。
チョウの触覚が丸まっているのはなぜでしょうか。
脱皮の回数が4回に決まっているのはなぜでしょうか。
教員をしています。子ども達の質問の中から答えに困っている物を質問させていただきました。過去のログにもなかったようなので,お願いします。
園長:いずれも、なかなかに素朴で、本質的で、意表を突くQです。「これだ!」という定説があるかどうかはわからないのですが、自分なりに考えてみました。
幼虫は、なぜ、最初に卵の殻を食べるのか…
やはり、確実に栄養を取ることができるからではないでしょうか。
母蝶は、だいたい幼虫がすぐに食べられる葉っぱのそばに産卵しますが、たまに、植物の種類を間違えたり、ごっつくて食べにくい葉に産んでしまったりすることもあります。その場合、とりあえず卵の殻を食べておけば、元気一杯状態でエサさがしができます。
また、卵の殻が残っていると、寄生蜂などの天敵に、近くに幼虫がいることを知られる可能性が高くなるかもしれません。生まれた証拠を消すために食べてしまう、という考え方もあるかもしれません。
チョウの触覚が丸まっているのはなぜか…
触覚の先がちょっと丸く太くなっていることをおっしゃってるのでしょうか。
チョウの触覚は、センサーの役目をはたしていて、これでものをさわったり、空気を感じたりして、生活しています。センサーとして、使いやすく、感度良くするために、先が太くなっているのではないでしょうか。
脱皮の回数が4回に決まっているのはなぜか…
これは難しい。昆虫が成長するためには、新しい外骨格を作って古い外骨格を脱ぎすてる「脱皮」がどうしても必要です。
しかし、それなら何度でも脱皮したらいいかというとそうではなくて、脱皮するたびに、古い殻の部分はムダになってしまいますし、脱皮中や脱皮直後は無防備なので、敵に襲われる危険も高くなります。
立派な成虫になるため栄養を十分に蓄えるには脱皮が必要、しかし、脱皮にはリスクが伴う、というプラスマイナスがバランスされて、4回というところに落ち着いたのではないでしょうか。
646. 7. 9.2001 from 園長(サイト管理者)
園長の掲載自慢です。
BE-PAL8月号の綴じ込み付録「夏の昆虫図鑑」でうちの「昆虫エクスプローラ」が紹介されています。
「昆虫全部で415種という収録数はまだまだ。」 と、コメントされてしまったので、1000種をめざしてガンバらなければ!と決意を新たにしております。(あと10年ぐらいかかりそうですけど)
小学生向けの単行本「ホームページで学ぼう!遊ぼう!調べよう!」(海苑社発行)の理科のコーナーでも「昆虫エクスプローラ」が紹介されています。(P.74)
645. 7. 8.2001 from カズ くん
カミキリむしのえさは、きゅうりでいいの?
黒に白い点があるのです。
おしえてください。
園長:それは、たぶん、ゴマダラカミキリですね。
えさはキュウリではなく、カブト・クワガタ用の昆虫ゼリーが使えます。
リンゴ、ナシなど、フルーツもあげてください。(飲み水がわりにもなります)
あと、木の枝を入れてあげるとかじります。特に、クワ、イチジク、ミカンの木がよいです。
644. 7. 8.2001 from ヒロアキ くん
ぼくは「オジロアシナガゾウムシ」を飼い始めました。だけどいったい何を食べているのか分かりません。エサに何をやればよいのか教えてください。
園長:オジロアシナガゾウムシは、私は飼ったことないのですが、飼うのは、けっこうむずかしいかもしれません。
エサは、荒れ地などによくはえているクズという植物です。
クズの茎に穴をあけて、ずいを食べますので、つねに新鮮なクズを与え続ける必要がありそうです。
メスであれば、茎をらせん状にまわりながら産卵するかもしれません。
幼虫もやっぱり茎のずいを食べますが、新しい茎に移らせることがむずかしそうなので、育てるのはムリっぽいです。
643. 7. 8.2001 from 野原 さん
習い事に行く途中チョウトンボらしきものに会いました。
黒くて、羽がちょっと大きくて、水色にきらきらと光っていました。
これって、チョウトンボですか?
どぶ川の上ですよ!!
しかも、オニヤンマもいました。同じくどぶ川の上に・・。
普通のトンボの3倍はあったかも・・。
これってすごいこと?
園長:この様子は、チョウトンボに間違いありません。
チョウトンボは、発生地からあまり離れませんのでそのどぶ川にすみついているのでしょうね。
この頃だんだん少なくなっている種類なので、けっこう貴重と言えるかもしれません。
オニヤンマは移動能力が高いので、そのどぶ川で発生したのかどうかはわかりません。
でも、その川、一見 どぶ川のフリをしながら、けっこうきれいな水が流れているのかもしれませんね。
642. 7. 8.2001 from 4649中島 さん
私の努めている平群南小学校は、昨年度から、全国発芽マップというプロジェクトに参加しています。
そこで、ケナフの観察をしています。
そこで、ケナフに集まってくる虫に興味を持ち始めました。
注意してみると、思っていたよりも結構いろいろな虫が集まってきています。
写真にとってHPに載せていってるのですが、虫の名前がさっぱりわかりません。
図鑑で調べて名前を載せたものもありますが、間違っている気もします。
今回その内の2種類の写真を貼付しますので、名前を教えていただけないでしょうか。
よろしくお願い致します。
園長:ケナフは、環境学習によく使われているようですね。
花にも葉にもいろいろな昆虫が集まって、昆虫観察にも適した植物ですね。
写真の昆虫は、2種類ともハムシの仲間には間違いありませんが、種名までは自信がありません。
1枚目はウリハムシモドキ、
2枚目はイチゴハムシに似ていますが、違っているかも知れません。
641. 7. 8.2001 from 前田泰一 さん
4〜5日前、会社帰りに黒いトンボらしきものを見かけました。
膝くらいの高さをフワフワと飛んでいたのを上から見ると、真っ黒で、胸部の羽根がついているあたりが黄色でした。赤トンボくらいの大きさで羽根に色はなかったと思います。家の小さな図鑑ではわかりませんでした。トンボだったのでしょうか?
東京都葛飾区の住宅地、幼稚園のそば、18:30頃です。
園長:断言はできませんが、それはコシアキトンボではないでしょうか。
腹部の上部が白くなっていて、まるで腰のところが「空いている」ように見えるのでコシアキトンボといいます。
未熟な個体やメスは、この白い部分が黄色っぽいです。
図鑑には、腰が真っ白なオスだけしか載っていなかったのかもしれません。
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