680. 7.22.2001 from やまだゆきこ さん
せみの脱皮をこどもとみてたいのですが、朝の何時ごろにいけば見れるのでしょうか?
園長:セミの羽化がもっともよく見られるのは、早朝ではなく、夜8時〜10時頃です。
日没直後、脱皮をひかえた幼虫は、地中の穴から地上にはいだし、羽化する場所をさがして地上を歩き回ります。
やがて幼虫は、樹の上によじ登り、場所を決めて、羽化をはじめます。
背中が割れはじめてから、成虫の体があらわれて羽根がのびきるまで、だいたい1時間半ぐらいもかかります。(特に、上半身が出てきた時点で、逆さまの状態で20分ぐらい休んでしまいます。これは、あしが十分にかたまってつかまる力がつくのを待っているのです。)
野外で観察しようとしたら、長丁場になる覚悟が必要です。
地上に出てきたばかりの幼虫を見つけたら、家に連れ帰って羽化を観察する方がラクチンです。(翌朝逃がしてあげればよい)
ただし、木に登って羽化の体制に入っている幼虫は、へたに触るとうまく羽化できなくなってしまいますので、そっとしておいてあげてください。
679. 7.22.2001 from なお さん
どうしてかえるは、冬眠するのですか。
園長:カエルやトカゲ、カメ、ヘビなどは、変温動物といって、自分で体温を調節することができず、気温が上がったり下がったりすると、それにつれて体温も上下してしまいます。
冬は、気温が下がるので、カエルやトカゲの体温も極端に下がってしまって、もし、普通に生活していたら、そのうち動けなくなって死んでしまいます。
なので、寒くなる前に、土中などの、あまり温度が下がりすぎない場所を見つけて身をひそめ、そのまま眠って、冬を越してしまうのです。
また、冬は、カエルの食べ物である昆虫などの小動物もとても少なくなってしまいます。冬眠してしまうと、食べ物も必要なくなるので、そういう点でも都合がいいのです。
一方、哺乳類(人間も含まれます)や、鳥の仲間は、恒温動物といって、気温が下がっても、自分で体温を調節し、高く保つことができるので、冬眠しなくても冬が越せます。
(ただし、クマやヤマネなど、とても寒い地方に住む種類には、冬眠するものがいます。)
678. 7.22.2001 from きよみ さん
はじめまして
はじめて見る昆虫にびっくりしてメールを送りました。
2日前に、ブーゲンビリアという植木に水をやろうとしていたら、葉っぱをくるんで作った巣を見つけました。中を覗いてみると、緑色のお腹と茶色の針のような尖った尻尾が見え、その葉っぱを広げてみると、一見普通の緑色のバッタみたいでした。しかし、今までのバッタとは明らかに違うところが3つありました。 1.触角が体よりも長い 2.針のように尖った茶色の尻尾がある(体の二分の一くらいの長さがある) 3.とにかく攻撃的で、羽をエリマキトカゲのように高く持ち上げて、いかくする。
とても怖かったです。
今はそのバッタを捕獲しています。他の昆虫なのか、普通のバッタなのか教えてください。よろしくお願いします。
園長:とても怖かったそのバッタを、捕獲されているところがアッパレですね。
その戦闘的なバッタは、コロギスだと思います。
コロギスとは、コオロギとキリギリスをミックスしてつけられた名で、その名のとおりの形態をしています。(ただし、コロギスは鳴きません)
夜行性で、夜に樹上を徘徊し、他の昆虫を捕らえて食べます。口からはく糸で葉っぱをつづりあわせて巣を作り、日中はその中に身を潜めています。
「針のように尖った茶色のシッポ」というのは、メスの産卵管です。
677. 7.22.2001 from かこぴー さん
はじめまして。質問メールなのですが、先日、豊能町の森に蝶やクワガタムシを探しに行った時、必死で虫探しをする息子や主人を尻目に、虫ぎらいの娘と私が道端をちょこちょこ歩いているピカピカのふんころがしらしき虫をみつけ、懸命に歩くその姿が可愛かったので、クワガタムシと一緒に3匹ほど連れて帰って来てしまいました。
緑っぽいのや赤っぽいのがいて、羽にはタテすじがあり体長は1.5センチほどです。
子供のカラー図鑑で見た感じではセンチコガネというのに似てるんですが、こーゆー虫は何を食べるんでしょうか?やっぱりフンですか?クワガタくんと一緒に飼うのはムリですか?教えて下さい。
園長:その虫は、オオセンチコガネではないでしょうか。
ふつうのセンチコガネは、体が黒っぽいです。
オオセンチコガネは、体型的には、ほぼ同じなのですが、金緑、金赤、金紫、金青などの金属光沢があります。(地方によって変異があります)
ふつうのセンチコガネを「レギュラータイプ」とすると、オオセンチコガネは、いかにも「プレステージ」という感じで、糞虫マニア(という人々がいます)にも人気があります。
食べ物は、やっぱり、獣糞や動物の死骸なので、飼うには、けっこう覚悟が必要です。
676. 7.21.2001 from なかひこん さん
こんにちは。すごくたあいもない質問なのですが…クワガタは何のためにハサミがあるのですか?あと木の樹液以外で食べるものはありますか?虫とか食べたりするのですか?ぜひ教えてください!お願いします。
園長:クワガタのはさみ(大顎)は、夜の樹液で、いい場所を取り合いするときの武器として役立ちます。
同じクワガタ仲間や、カブトムシ、カナブンなど、ライバルの胴を、はさみこんで、真後ろに放り投げてしまいます。もっとも、カブトムシと戦った場合、あの大きな角を体の下に入れられて、逆にブン投げられてしまうことの方が多いようです。
まぁ、武器であることは確かなのですが、それにしても、りっぱすぎますよね、あのはさみは。
メスにアピールする意味合いもあるのかもしれません。
あんまりカッコイイので、
「人間を喜ばせるために存在するのでは…」
と自惚れてしまいそうになりますね。
食べ物については、樹液のほかには、バナナやパイナップルなどの腐りかけたものも好物です。
飼育する場合は、リンゴやヨーグルトもエサとして使えます。
ふつう肉食はしないのですが、オオクワガタのメスなどは、ほかの種類のクワガタを襲ったり、いっしょに飼育しているオスを襲ったりと、肉食する傾向がちょっとあるようです。
675. 7.20.2001 from 健 さん
せみの幼虫について教えてください。羽化するときに土の中から出てきますが、卵はどこに産むのですか?土の中ですか?それとも木の枝に産み付けて、幼虫になってから土の中にもぐるのですか?教えてください。
よろしくお願いします。
園長:セミのメスは、木の枝や幹(地上1〜2mぐらいのところ)に、産卵管を差しこんで、卵を産みます。
産卵管の先端には、ギザギザがついていて、木に穴をあけるのに都合よくなっています。
卵から幼虫が孵化するのは、1年後の6月頃です。
生まれた幼虫は、前幼虫といって、ツルンとした形をしています。これは、産卵の時に掘られた細い穴を通って外に出るのに適した体型になっているのです。
無事、外に出た幼虫は、すぐに脱皮し、触角や手足のハッキリした一人前の幼虫になります。(でも大きさは1mm強ぐらいしかない)
幼虫は、木から地面に落っこちて、地中に潜っていき、植物の根の汁を吸って育ちます。
674. 7.19.2001 from 困りもの さん
最近困っているのですが、お風呂場にちっちゃい虫が増えてどんなにきれいにそうじしても出てくる出てくる・・・。駆除法を是非教えて下さい。
名前はわからないのですが、私は小さい頃便所虫って呼んでたんですが、違う虫を指すようですね。体長5ミリくらいで焦げ茶色、羽が2枚で全体的に三角形ぽい、動きがにぶくすぐつかまえられると言った特徴でわかりますか?
園長:その、三角形昆虫、たぶんオオチョウバエだと思います。
双翅目(ハエ目)に属しますが、いわゆるハエの仲間ではなく、むしろカに近い仲間です。
幼虫は、浄化槽や排水溝などの、有機物が蓄積しているところで発生します。
お風呂場ということは、排水溝のどこかに淀みがあって、発生源になっているのかもしれません。
排水溝に、水溶性殺虫剤を流し込んでもいいのですが、薬はできれば使いたくないですね。
やはり、発生源を探しあてて、そうじするのが望ましいですね。
ちなみに、幼虫は、水面に呼吸管を出して呼吸しているので、水を深くはると溺れて死ぬらしいです。
673. 7.17.2001 from A.K. さん
先日、耳の中にカミキリムシが入ったというメールを送らせていただいたばかりなのに、本日また耳に虫が入ったという方がみえました。今度はどんな虫かとのぞいてみたところ、焦げ茶色の虫がおしりをこちらにむけてうごめいています。摘出してみると、小型のゴキブリのようでした。
ゴキブリには詳しくないので教えてほしいのですが、このゴキブリには羽が無いように思います。これは成虫ではないのでしょうか?それとも、ゴキブリにも何種類もあってその中の1種類なのでしょうか?あまりきれいな写真ではありませんがよろしくおねがいします。体長14mmぐらいです。
園長:耳の穴が好きな昆虫、けっこう多いんですね。
こんなのが耳に入ったら、いったいどんな音が聞こえるんでしょうか。
ゴキブリには、たくさんの種類がいます。特に、南西諸島を中心に、温暖な地方には種類豊富です。
イエゴキブリやヤマトゴキブリのメス、サツマゴキブリなど、はねのない(正確には、短い、もしくは目立たない)種類もいます。
しかし、写真の個体は、そのパターンではなく、幼虫なのではねが短いのだと思います。
たぶん、クロゴキブリの幼虫ではないでしょうか。
672. 7.17.2001 from りさママ さん
先日 洗面所で体長1〜2ミリくらいの黒い線のような虫が大量発生しているのを発見しました。最初は、黒いカビかなーと思っていたら、よく見てみるとその一つ一つが,尺取虫のような動きをしていたので,すかさずティッシュペーパーでふき取り退治しました。出所を調べてみると洗濯済みのバスタオルに無数についておりタオルごとビニールに入れて処分しました。おそらく洗濯を干しているときに卵を産み付けられたのかなーと思っておりますが、それ以来気持ち悪くて外に洗濯物を干せないでいます。是非ともその虫の正体と予防法があれば教えてください。お願いします。
園長:おおぁ おぞましい…
何でしょうか。すみません。わかりません。
家庭の繊維物につく害虫といえば、甲虫のヒメカツオブシムシ・ヒメマルカツオブシムシ、蛾のイガ・コイガなどですが、どれとも違うようです。
洗濯物干せない状態というのは、さぞかしお困りでしょうね。
でも、私の知識では、虫の正体も撃退法もわかりません。すみません。
皆さんの中で、このオゾマシ虫のことについて何かご存じの方がいらっしゃったら、ぜひメールください。
671. 7.16.2001 from どれみ さん
はじめまして、どれみといいます。
先日、息子が「たまむし」を捕まえてきて、珍しいので飼うことにしました。
カブト虫用のゼリー(餌)をあたえたのですが、ぜんぜん食べていません。
「たまむし」は、何を食べるのでしょうか?教えてください。
宜しくお願いいたします。
園長:タマムシを飼うのはちょっと難しいです。
なかなかエサを食べてくれない面があります。
自然の状態での食べ物は、普通、エノキの木の葉です。
エノキは水の吸い上げが悪く、すぐに枯れてしまうので、頻繁に取りかえることが必要です。(けっこう大変)
瓶に入れた水にさしても水を吸い上げないので、むしろそのままケースに入れて、ケースそのものを密封して乾燥を防いだ方が長持ちします。
その他、リンゴや、乳酸飲料を綿にしみこませたものも試してみてください。
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