930.10.15.2001 from ぽりー さん
すごいですね。知人に教えてもらってこのページにきました。
で、さっそく質問です。
くもやとんぼは、肉食ですよね?
こういった肉食の虫は、まったく木の実とか、草とかは食べないのでしょうか?
HPづくり今後もがんばってください!
園長:クモやトンボ、カマキリ、ムシヒキアブ、ナナホシテントウなど、肉食の虫は、木の実や草は全く食べません。
動物でいうと、ライオンが草を食べないのと同じことで、消化器官がもともと肉食にだけ対応しているのだと思います。
ただ、コオロギやキリギリスのように、植物質のものも食べるし、肉食もするという雑食型の昆虫もたくさんいます。(動物でいうとニンゲンですね。)
また、オオクワガタのメスは、普通は樹液をなめているのに、時として、他の昆虫を襲って食べてしまうことがあります。
はげましのお言葉ありがとうございます。
ますますガンバりますので、これからもよろしくお願いします。
929.10.15.2001 from 清香 さん
なぜ、昆虫の足は6本ときまっているのですか?
園長:昆虫は、そのむかし、ムカデのように からだに節(ふし)がいっぱいあって その節のひとつひとつに1対(=左右2本ずつ)を持った生き物から進化した、といわれています。
進化するにつれて、節の数がへり、また、いくつかの節が かたまりになって、からだの大きな部分(=あたま、むね、おなか)を作っていきました。
昆虫の足は、むねの部分についているのですが、むねは、もともと3つの節がひとつにつながったものです。それぞれの節に2本ずつ足がはえているので、合計で6本になっているのです。
進化するとちゅうで、足の数をへらすこともできたと思いますが、足が4本や2本では、すばやく動き回れないので、6本のままになったのだと思います。でも、例外もあります。たとえば、タテハチョウというチョウの仲間は、前足がとても小さくなっていて、4本の足だけをつかっています。チョウはあまり歩き回る必要がないので、あと何百万年もたてば、ほんとうに4本足になるのかもしれません。
はんたいに、進化するとちゅうで、あたまやおなかにも足をつけて、もっとたくさんの足を持つこともできたと思います。でも、6本足でもじゅうぶんに動き回ることができたので、そうはならなかったのでしょう。ハチ・チョウ・ガの幼虫などは、ほんとうの足のほかに、おなかにも足(腹脚といいます)を持っていて、長いからだを動かすのにべんりなからだになっています。
928.10.15.2001 from 大崎 さん
4日ほど前、買ったほうれん草に虫が付いていました。
一見、形としてはてんとう虫を四角くしたような感じなんですが、透明なボディの中心に金色の星があります。
てんとう虫のような丸い星ではなく、本当に十字の星の形です。
虫の名前が分ったら逃がそうと思っていますが、今も捕まえてあります。
見たことの無い虫で気になって仕方がありません、教えてください。
園長:う〜〜ん…
いただいた情報にピッタリくる昆虫は、なかなか思いつかないのですが、近そうかな
と思うのは、 ジンガサハムシです。
ジンガサハムシは、平べったい甲虫で、透明の体に黒い模様があり、きれいな金色の光沢があります。黒い模様は十字に見えなくもないのですが、「金色の星」というのとはちょっと違う感じもします。形も、テントウムシと比べたら多少四角っぽいと言えなくもない、という程度です。
なんか、書いているうちにやっぱり違うんじゃないかと思えてきました。
画像を送っていただけたら嬉しいんですが…
927.10.15.2001 from H.K. さん
虫の名前を教えてください。
学校の校庭で子供がゾウムシらしきものをつかまえてきました。
理科の専科の先生が図鑑等で調べたのですが、なかなか見つけることができません。
それで、虫の専門家に連絡してみようということになり、川邊さんを見つけました。
マレーシアのゾウムシに似ているのですが、ちょっと違うようです。
もし、マレーシアのゾウムシだったら、どのようにして鹿児島の開聞町に来たのでしょうか。
分かる範囲で構いませんのでよろしくお願いいたします。
園長:大きい!キレイ!!
こんなのが校庭にいたのですね。驚きました。
これは、おっしゃるように、マレー諸島にすむゾウムシの仲間、オオオサゾウムシの一種だと思います。(詳しい種名は、残念ながら知りません。)
しかし、どうして鹿児島にいたのか…。
チョウなどは、迷蝶といって、南の国にしかいない種類が、風に乗ってやってくることがよくあるのですが、こんな大型甲虫がいきなり日本で見つかるのは珍しいですね。
台風の時に、流木と一緒に海に流されて、はるばるやってきたか、それとも、こっそり船の荷物にまぎれて密航してきたのかもしれません。
(追記)
その後もういちどメールをいただきました。
この強烈なゾウムシは、ヤシの木を枯らしてしまう大害虫で、枕崎から頴娃町など南薩で見つかっているらしいです。
926.10.14.2001 from さとちん さん
こんにちは、また来ました。今日の質問なのですが、実は家で飼っているのこぎりくわがたがのことです。くわがたは、成虫にするのが難しいと聞いていたので、産卵用の木も入れてあげませんでした。ところがいるではありませんか!!2ミリくらいの幼虫が!!私は、カブト虫が好きでもう4年も飼っています。でも、くわがたは・・・・。
色々調べましたが、発酵させたりとかたいへんなんですね。木の中で飼うほうがかんたんなんですか?詳しい飼い方を教えて下さい!
園長:ノコギリクワガタは、カブトムシやコクワガタにくらべると、繁殖は少し難しいですが、でも、とても難しいというほどではないはずです。(私はノコギリクワガタの繁殖経験はないのですが…)
幼虫を育てるのには、朽ち木を使う方法でいいと思います。
クヌギ、コナラなど、広葉樹の朽ち木を水に数時間浸して使います。1匹が成虫になるのに、人のスネぐらいの大きさの朽ち木が必要らしいですが、小さな朽ち木を追加しながら育ててもOKです。
さなぎになる時、蛹室を作るので、ケースには、土も十分に入れておきます。朽ち木も土もいつも湿気を保っておくことがポイントです。
さなぎは来年の秋に土の中で羽化するのですが、新成虫は、秋〜初夏の間は、そのまま土の中にとどまっています。暖かいところにケースを置いておくと、寒い季節に出てきてしまうことがあるので、玄関など、外気温に近い所に置いておくことが必要です。
925.10.14.2001 from ミホりん さん
10月14日ピンク色のショウリョウバッタを家の庭でを見ました。
(♀)は、ピンクで、(♂)は、緑。でもなんでピンクなのか教えて下さい。
褐色というよりピンクでした。
園長:ピンクのショウリョウバッタですか…
からだの一部分がピンクがかっているのは見たことあるような気がしますけど、ぜんぶピンクというのは見たことありません。
色は、メス・オスで決まっているのではないので、メスがピンクで、オスが緑とはかぎりません。
ショウリョウバッタの場合、色にかかわらず、7〜8cmの大きいのがメスで、4〜5cmで細っちょろいのがオスです。
なんでピンクなのか…。ピンクだと、敵に見つかりやすくて、ダメですよね。突然変異によって、特別に生まれたバッタだったのかもしれません。
それから、ショウリョウバッタのように頭がとがったバッタで、クビキリギスというキリギリスの仲間がいて、この種類の幼虫は、きれいなピンク色のものがいますので、それだった可能性もあります。
924.10.13.2001 from ばんな さん
カブト虫、クワガタ、トカゲなどは好きなのです。しかし蜘蛛、ムカデは大嫌いなのです!竹やぶがすぐ横にあるため、虫は本当に多いです。春は毛虫が大量に出ます。今は蜘蛛です。毎日毎日ベランダやら、物干し竿やらいっぱい張ってくれます。このHPで同じようなことで困ってる方のメールを読んだのですが、光に寄ってくるだけではないみたいです。朝、洗濯物を干して、乾いているかと確かめるたびに、新たに張ってるのです。家の周りにハイポネックスの粉を撒いておくと、他の虫は見事に死んでるのですが、蜘蛛はそうはいかないらしいです。姿こそ見えないものの、洗濯物が被害をこうむり、布団なんか絶対干せません!!!本当に本当にとても神経質になってます。何とか効果的な対策は無いでしょうか?!教えてください!!!!
園長:クモは、その場所の自然度を測る指標にもなるぐらいで、クモが多いというのは自然が豊かな証拠であり、とても羨ましいことなのですが、クモの巣の被害が洗濯物に及んでしまうのはやはり困ったことですね。
でも、できれば、クモは殺さずに、被害を防げる方法をとりたいものです。
クモは害虫を捕まえてくれますし、クモの巣には蚊などが屋内に侵入するのを防いでくれる働きもあります。
殺虫剤を使うと、クモの天敵のカリバチの仲間も死んでしまったりして、かえって生態系のバランスを崩してしまい、害虫やクモが異常発生する原因にもなりかねません。
かといって、被害防止の決定打があるわけではないのですが、ひとつ試してもいいかもしれない方法があります。
アロマテラピーをクモ退治に応用する方法です。
精製水を90ml、無水エタノールを10ml、それにシダーウッドを30滴垂らして混ぜ、スプレー容器に入れて散布すると、その場所からはクモがいなくなるらしいです。
物干しスペースの周辺に、このアロマ作戦を決行すると、ひょっとしたら効果があるかもしれません。
923.10.13.2001 from さぎっち くん
かまきりはなぜ飛ぶことができるのでしょうか?
また、どんな時に飛ぶのでしょうか?
園長:カマキリは、たしかに飛ぶことができますが、あまりとくいではありません。オスは、身軽(みがる)なので、けっこう遠くまで飛べますが、メスは大きくて重いので、ほとんど飛べません。
たぶん、カマキリは、飛ぶのがじょうずなな昆虫から進化してきて、カマキリの生活にとっては飛ぶことはそんなに大切ではなくなってきたのですが、むかしの能力が残っていて、今でも飛べるのだと思います。
カマキリの仲間でも、ヒナカマキリという種類は、はねが退化(たいか)していて
とても小さくなっており、飛ぶことはできません。
カマキリが飛ぶのは、危険(きけん)を感じてにげるとき、夜にあかりにやってくるときなどが多いようです。
922.10.13.2001 from K.C さん
初めまして。突然ですが、私の9歳になる長男がバッタについての疑問を持っており、それについて、もしご存知でしたら、教えていただきたいのですが・・・・”バッタの眼は、死んだあと、どうして赤くなるの?”というのが、それです。火曜日までに学校に調べた結果をもっていきたいとかで、困っているもので、お力を貸していただければ幸いです。
園長:すみません。この件については、正直よくわかりません。
バッタの目が死んだら赤くなるという現象自体、あまりおぼえがありません。
バッタが死ぬと、目は少し黒っぽくなったり、茶色っぽくなったりするようには思うのですが…。
死んだ昆虫の体の各部が変色するのはよくあることで、目の色や輝きが変わることも確かに多いですね。
理由としては、
・目の組織が死んで、変質すること
・目の中に流れていた体液が止まること
・目の働きによる光の反射がなくなること
などが考えられると思います。
しかし、特に「赤くなる」しくみは思いつきませんでした。
921.10.12.2001 from Y.T. さん
はじめまして。昆虫嫌いの私ですが、はじめてHPを拝見させていただいてます。写真を見るのはまだ抵抗がありますが、’家の中に出てくる大きなクモ’についてまず読ませていただきました。そうか、仲良くしなくてはならないんですね・・・。でも、実際怖いです。実は、今日は2回も出現してきました。どちらも、スプレーで殺してしまいました。その後に読んだので、申し訳ないことをしたな・・・と少し思いますが、でも、実際怖いです。私は本当に虫が苦手なんです。
ところで、質問があります。実は、2週間程前になります。夜の3時くらいに、’パン!パン!’という音で目がさめました。恐る恐るキッチンに行ってみたら、黒い小さくて細長い種のようなものが1つ落ちてました。よく聞いてみると、それがはじけるように音を出しているのです。気味が悪くて、トイレに流してしまいました。なんだったのでしょう?虫の卵ですか?それとも、植物の種ですか?我が家では、植物は部屋の中にありません。どうか、教えてください。
園長:昆虫嫌いの方にも見ていただけて嬉しいです。
昆虫を気味悪く思う気持ちは、人間の防衛本能ですから、とても正しい感情です。
特にクモやゴキブリなど、家の中に出没する大きな虫はとても気味悪いですよね。自分の安息の場所に出没する、危険をもたらすかもしれない侵入者なので、最高に怖く感じるのでしょう。
でも、アシダカグモは、みかけによらず、本当にたよりになる人間の味方なので、「ちょっとグロテスクな用心棒」ぐらいに思って、ぜひとも大目に見てあげてください。
キッチンで大きな音をたてる細長い種…
なんでしょうか。フシギですね。
違うかもしれませんが、私が思いつくのは、それは卵とか種ではなく、「コメツキムシ」の成虫そのものだったのでは、ということです。
コメツキムシには、いろいろな種類がいますが、だいたいは細長い褐色の虫で、裏返ると、胸の関節を使って、「パチン!」という音とともに跳ね上がります。おもて返れば、歩き出しますが、また裏返ってしまったら、「パチン!」を繰り返します。この仲間が、何度跳び上がっても裏返ってばかりいて、「パチン!パチン!」を繰り返していた、という説はどうでしょうか。(実際、なかなか表返れないことが多いのです。)
コメツキムシの仲間の典型的なスタイルはこんなのです。
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